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自分の”もと”ってなんだろう?

2003.12.25 

新たに1コーナーとして設けた「自分の内側にある自分の”もと”を探す旅」ですが
なぜこのようなタイトルにしたのか
そして個々の活動内容がどのようにつながっているのか
これを読んでいただければそれが分かっていただけるかなと思い、書いてみました


  自分の”もと”って一体なんだろう?

  もと、元、素、基・・・。字はいろいろあるけれど、結局なんか自分の源となるようなもの、まじりっけのない自分らしさそのもの。外界から影響されていない、自分のおおもとにある核、これは絶対自分でしかありえないという自分完全オリジナル。そんなものなのかなあなんて思うのです。

  私は最近、自分はずっとこの自分の”もと”が何であるかを探していたんだなあと強く感じるようになりました。それはコーチングを学び始めてから少しずつ自覚し始めていたんだけど、アメリカでリーダーシッププログラムを受けて、カリフォルニアの森の力が更に大きな刺激となり、その後のネイチャーゲームやドラムサークル、アカペラなどの活動によりはっきりと感じられるようになってきたのです。

  そもそも、なんで自分の”もと”を探すことが大事なの?

  人は生まれたとき、その人そのままのまさに”もと”の状態だったはずです。でも年を経るにつれて、親や兄弟の影響、友達の影響、先生の影響、近所の人々や社会の人々の影響、いわゆる世間の常識の影響、またそれらに影響された自分の思い込み等・・・と、もともと自分にはなかったものが自分の”もと”の周りにどんどんくっついてきてしまいます。そうするといつまにか、自分だと思っているものが実は誰かが求めている姿だったり、自分らしく生きようとしても自分らしさがよく分からなくなっていて途方にくれたりするのではないでしょうか。

  コーチングは、自分が最も自分らしく生きていくことが究極の目標ではないかと私は考えています。自分らしく生きるとは、自分らしさを最大限発揮して生きることであり、自分らしさとは周りの評価や世間の常識で影響されない、自分だけのオリジナルなもの、つまり自分の”もと”を自覚して、それを活かしていく、その声に従っていくことなのではないかと思うのです。

  だから、誰にも影響されない、自分だけのオリジナルが求めているものを見つけ出すこと、つまり外に求めるのではなく、自分の内側にもともとあるまさに”もと”を見つける、というか思い出すことが、自分らしく生きること、自分の人生を本当の意味で充実させるために大事なことなのではないかと思う訳です。コーチングでよく言われている「答えは自分の中にある」というのはまさにこのことを言っているのではないでしょうか。

  じゃあ自分の”もと”とってどこにあるの?

  では、その自分の”もと”ってどこにある、どんなものなんでしょうか。たぶんこれは人によって違いがあるのかもしれません。ですからこれはあくまでも私が自覚している感覚でしかないことを最初に断っておきたいと思います。

  私が感じている自分の”もと”はやはり自分の内側にあります。感覚的には自分の胸のあたり、シャツの第2ボタンあたりかな。そのあたりで感じることが多いです。その辺に何か自分の核になっているようなもの、形的には丸い玉のようなものがあるように感じられるのです。そしてそれをはっきり感じられるとき、その”もと”の要求に従っているときにはとても生きているのが楽しく、自分でもいきいきしているような気がします。

  人によっては、丹田かもしれないし、頭のてっぺんかもしれないし、眉間の間かもしれません。でもきっとどこかに自分のエネルギーの発するポイントというか集約してくるポイントがあって、そこに自分の”もと”が住んでいるんじゃないかと思います。

  どうすれば自分の”もと”をみつけられる?

  これもきっと人により違うのでしょうが、私が自分の”もと”をはっきりと自覚できるようになったのは、カリフォルニアの森や自然に包まれたときからです。そしてその後ネイチャーゲームをやってその感覚を深めました。更に普段の生活でも自然に対して興味をもって木や動物や風などの自然に対して心を開いてくようになると、今までとは違った感覚が出てきたのです。

  それは何か自分の中にある余計なものが削げ落ちていく感覚、というか、その中に隠れていた自分のオリジナルなものが浮き彫りになっていく感じとでも言ったらいいのでしょうか。自然は、本当の自分の素の部分に対して反応するので、そこで自分の”もと”がここにあるということを自覚できるのです。自然と触れると、ニュートラルな自分になりやすいように思えます。

  自分の”もと”を見つけることの先にあるもの

  私はコーチングを学び始めてから、ずっとこの自分の”もと”をどうやって生かしていくかということを追求していたように思います。いやもしかしたら今までもずっとそれを求めていたんだけれど、はっきり自覚してなかっただけかもしれません。なぜなら、自分の”もと”は「見つける」というよりも「思い出す」という感覚に近いからです。「そうそう、自分ってこういうヤツだったよね」という感覚をはっきりと思い出せたら、それは自分の”もと”を見つけたことだと言えるような気がします。

  私にとっての自分の”もと”は「音楽」であり「子供の心」であり「あたたかなつながり」です。これらが自分にエネルギーを与えてくれる源であることを私は自然から教えてもらいました。そしてこれからはその”もと”をどんどん生かしていきたい。それが自分の人生を豊かにもするし、きっと周りの人達にもいい影響を与えられるのではと思っています。私は、人が、自分に与えられた他人にはない自分らしさを発揮していくことこそ、その人使命というか社会が求めているものであるように思うのです。自分の”もと”を探す旅の先にあるのは、そんなひとりひとりが自分らしさを生かしあう社会なのではないでしょうか。

 

  つらつらと書いてきたように、自分の”もと”のカタチや、感じられる場所、感じられやすい方法などは人により違うと思います。でもきっと皆さんの内側のどこかに、生まれた頃から持っていた本当の自分らしさ=自分の”もと”があるはずです。もし気が向いたら一度自分の身体の内側を見つめて探してみてください。懐かしくて、とても大事なものが見つかるかもしれませんよ。そしてそれはきっと世の中が求めているもののような気がします。

 


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