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孤独感と仲間作り

2001.1.10


 先日、開業1年目の社労士さんと久しぶりにばったり会ったので、喫茶店でしばらく世間話をしたのですが、そのとき気になったことがありました。その方は仕事はそこそこ忙しくしているようだったのですが、何か元気がないのです。色々と聞いてみると、かなりストレスが溜まっているようなのですが、それをうまく解消できていないようでした。開業1年目で仕事に追われることは幸せだと思うのですが、そのような状態ではあまり幸せとは言えないでしょう。私はこのとき、開業者の感じる孤独感と、それを解消することの大切さを改めて感じたのでした。

 会社に勤めていれば、否応なく会社の同僚、上司と話したり、飲みに行ったりすることがあるかと思います。仕事の不満やグチなどを肴に飲むことでストレスのはけ口にすることもできるでしょう。しかし開業すると基本的にはひとりですからしゃべる相手もいないですし、昼食も一人ということが多いでしょう。お客さんと飲むことがなければ飲み会もそうそうあるわけではないですし、会社勤務から開業された方は皆さん一様に孤独感に襲われるようです。特に開業当初は仕事もなかなか思うように取れませんし、仕事も慣れていないので落ち込むことも多いのですが、一人でいるとその落ち込みはなくなるどころか一層大きくなってしまいます。ここでうまくストレスを解消する手段を持っていないと、どんどん悪循環にはまる危険性があります。こんな状態ではとてもいい仕事ができるわけはありません。ではそんな場合はどうしたらよいのでしょうか。

 私の経験から言うと、落ち込んだときほど元気な人や同じように頑張っている仲間と会って、刺激とエネルギーをもらうことが大切だと思います。私自身も結果がなかなか出ない時期に、気分が落ち込んでいくことが多かったのですが、そういうときこそ意識的に勉強会などに出るようにしてました。そして一生懸命頑張っている仲間の姿を目の前に見て、もう一度頑張ろうと思ったことは一度や二度ではありません。今でも気の合う仲間同士で時々集まり、仕事の話しや全く関係ない話しなど色々することが、いい気分転換になっています。

 繰り返しになりますが、開業社労士は普段は一人でいることが多いので、できるかぎり意識的に仲間作りを行い、交流をすることが前向きな姿勢を維持する秘訣だと思います。仲間作りはスキルアップや情報交換、人脈づくりなどにも役に立つのですが、実はこの孤独感の解消というものが一番の効能なのではないかと思ったりしてます。ただ、気をつけなくてはいけないのは、傷をなめあう集団にはならないことです。グチや弱音を言うなとは言いません。ただそれを言った後で「そうだよね。むずかしいよね。しょうがないよね」となっていてはあまりよい方向にはいかないと思います。やはりそこに行った後には「みんなも同じように悩んでいるんだな。みんなも大変そうなのに頑張ってるんだから、私ももう一度気をとりなおして頑張ろう」と思える仲間であって欲しいと思います。皆さんも是非安心してグチを言え、そしてその後で元気になってまたひとりでの仕事に前向きに励めるような、そんな仲間作りをしていただきたいと思います。


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